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⑩新興国株を入れないという選択は正しいのか?

新興国株について調べ、
①〜⑨の記事を読んできた人の中には、
次のような気持ちになっている方も多いのではないでしょうか。

  • 新興国株は難しそう
  • 米国株だけでも十分では?
  • いっそ新興国株は入れなくてもいいのでは?

これは、とても健全な疑問です。

結論から言えば、
新興国株を入れないという選択は、十分に「正しい戦略」になり得ます。

この記事では、
新興国株を入れない判断が合理的になる理由と、
それでも入れる価値がある人の条件を整理します。


目次

新興国株を「必ず入れるべき」という前提はない

教科書的な分散論の影響

投資の世界では、

  • 分散投資が重要
  • 世界中に分散すべき

という考え方がよく語られます。

その流れで、

「新興国株も入れておいた方がいい」

と説明されることが多くなります。

しかし、
分散は目的ではなく手段です。

「何のために分散するのか」が曖昧なままでは、
かえってポートフォリオが不安定になります。


新興国株を入れない選択が合理的な理由

米国株だけで十分に完結するケースが多い

米国株市場は、

  • 世界最大の株式市場
  • グローバル企業が多数上場
  • 売上・利益は世界中から

という特徴があります。

つまり、
米国株に投資するだけで、間接的に世界へ分散
している側面があります。

このため、

  • 安定性
  • 成長性
  • 流動性

を重視する場合、
米国株中心の構成は非常に合理的です。


新興国株は管理コストが高い

新興国株を組み入れると、

  • 為替の確認
  • 比率の管理
  • 長期停滞への忍耐

といった追加の負担が発生します。

これらを「苦にならない」と思える人は多くありません。

管理が負担になるなら、
最初から入れない方が投資は安定します。


下落時の心理的ダメージが大きい

⑧の記事で見た通り、
新興国株は下落しやすい局面がはっきりしています。

  • 米国金利上昇
  • ドル高
  • リスクオフ

こうした局面では、

  • 新興国株だけが大きく下がる
  • 米国株との差が一気に広がる

ということが起きがちです。

このとき、

「やはり入れなければよかった」

と感じてしまうと、
投資全体の継続が難しくなります。


新興国株を入れないことで得られるメリット

ポートフォリオがシンプルになる

新興国株を入れないと、

  • 資産配分が分かりやすい
  • 管理が楽
  • 判断が減る

というメリットがあります。

投資は、
続けられることが何より重要です。


比較によるストレスがなくなる

新興国株を入れていると、

  • 米国株は好調
  • 新興国株は低迷

という比較を
常に意識することになります。

入れなければ、
そもそも比較する必要がありません。

これは、
長期投資では大きなメリットです。


それでも新興国株を入れる価値がある人

ここまで読むと、
「新興国株はいらないのでは?」
と感じるかもしれません。

しかし、
新興国株を入れることが向いている人もいます。


新興国株を入れてもよい人の条件

次の条件を満たす人です。

  • 新興国株の弱点を理解している
  • 長期停滞や下落を想定している
  • ポートフォリオ比率を厳格に管理できる
  • 米国株と比較しても動揺しない

この場合、
新興国株は「分散要素の一部」として
意味を持ちます。


入れる場合でも「主役」にしない

新興国株を入れるとしても、

  • ポートフォリオの中心
  • 高リターン源

として扱うのは危険です。

⑤の記事で整理した通り、
あくまで補助的な位置づけが現実的です。


「入れない」も立派な投資判断

投資では、

  • 何を買うか
    と同じくらい、
  • 何を買わないか

が重要です。

新興国株を入れない判断は、

  • 逃げ
  • 保守的すぎる

わけではありません。

それは、
自分のリスク許容度と目的に合った設計
である可能性があります。


まとめ

新興国株を入れないという選択は、

  • 米国株中心で十分だと考える人
  • 管理のシンプルさを重視する人
  • 下落時のストレスを避けたい人

にとって、
非常に合理的な判断です。

新興国株は、

  • 必ず持つべき資産
    ではなく、
  • 理解した人だけが使う選択肢

です。

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この記事を書いた人

はじめまして。
当ブログ 「米国株投資の次に考える新興国株」 を運営しているイダウユです。
本業では、製造業で20年以上、経理・財務の仕事に携わってきました。
日々、企業の決算、資金繰り、投資判断、リスク管理と向き合う立場にあります。
個人としての投資歴は20年以上で、米国株を中心に、新興国株・ETF・為替を含めた分散投資を続けています。
株式投資、FX、先物取引に手を出して、結局株式投資に落ち着きました。

米国株投資は、多くの日本人投資家にとって最も再現性の高い投資手法だと感じています。

一方で、ある程度投資を続けていくと、
米国株だけで本当に良いのか
新興国株はどこまで組み入れるべきか
成長性が高いと言われる国に投資する意味はあるのか
といった疑問を持つようになります。

私自身も、そうした問いを持ちながら
新興国株投資で思うような成果が出なかった経験があります。

そこで気づいたのは、
新興国株投資は「知識」や「我慢」の問題ではなく、
構造を理解せずに使うと失敗しやすい投資だということでした。

このブログでは、
爆益を狙う話
将来性だけを強調する話
誰にでも当てはまる「正解」
は扱いません。

代わりに、
なぜ新興国株は期待通りにいかないことが多いのか
米国株と何が決定的に違うのか
ポートフォリオの中でどんな役割を持たせるべきか
といった点を、数字と構造を中心に整理しています。

新興国株は、
主役にすると難しく、脇役として使うと意味が出る資産だと考えています。

投資スタンスについて
投資判断はすべて自己責任
特定の銘柄・商品を強く推奨することはありません
期待リターンよりも「想定外に耐えられるか」を重視します
このブログの内容は、
特定の投資行動を勧誘するものではなく、
判断材料を整理するための情報提供を目的としています。

このブログが役立つ方
米国株投資をすでに実践している方
新興国株に興味はあるが、踏み切れずにいる方
過去に新興国株でうまくいかなかった経験がある方
投資を「夢」ではなく「設計」として考えたい方

そうした方にとって、
冷静に考えるための視点を提供できれば幸いです。

(免責事項)
当ブログは、投資に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、
特定の金融商品・投資行動を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任において行ってください。

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