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米国株式市場のアノマリーについて

アメリカ株式市場にはいくつかの有名な月次アノマリーが存在します。

アノマリーとは確たる論理的な証拠はないものの、歴史的に繰り返されるパターンのことです。

もちろん過去の傾向が将来も続くとは限りませんが、プロの投資家も重視しているものです。

以下に代表的なものを紹介します:

1月効果

小型株や過去にパフォーマンスが低かった株が、1月に良いリターンを示すことがあるとされています。これは、税務対策のために年末に損失を実現させるために売りに、新年にこれらの株を買い戻す動きがあるためと考えられています。

新年ラリー

1月の最初の5日間でS&P500種が前年の終値を超えた場合、その年はS&P500種が高いパフォーマンスを出し、逆に年初5営業日の終値が前年の終値を下回る場合、S&P500種は低調に終わる、と言われています。

5月に売りなさい、そして去れ」(Sell in May and go away)

5月から10月の間、株式市場のリターンが他の月よりも低くなる傾向があるとされています。これは夏期間中の取引量の低下や、一部の投資家が夏期休暇中に市場を離れるためとされています。

ハロウィン効果

10月末から5月初めまでの間に株式市場が良いパフォーマンスを示す傾向があるとされています。これは「売りなさい、そして去れ」の逆の効果です。

感謝祭前後

アメリカの感謝祭の週(11月の第4木曜日)は、一般に株式市場にとってポジティブな週とされています。これは、休暇シーズンに向けた消費者の支出増加や、年末の楽観的なムードによるものかもしれません。

12月のラリー

12月は、特に月の後半に株式市場のリターンが良い傾向があります。これはホリデーシーズンの楽観的な感情、ボーナスでの投資、税金対策などによるものとされています。

これらのアノマリーは、必ずしも毎年発生するわけではありませんが、プロの投資家も意識しているものですので、軽んじない方がいいです。

 

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この記事を書いた人

株式投資歴20年の40代半ばの会社員。株式投資、FX、先物取引に手を出して、結局株式投資に落ち着きました。

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