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⑨新興国ETFはどれを選ぶべきか?見るべきポイントを整理する

新興国株に投資する手段として、
多くの人が最初に検討するのが 新興国ETF です。

  • 個別株より分散されていて安心そう
  • 銘柄選びに悩まなくていい
  • 長期投資向きに見える

こうした理由から、
「とりあえず新興国ETFを買う」という選択は自然です。

しかし実際には、

  • ETFを買ったのに期待した成果が出ない
  • 種類が多すぎて違いが分からない
  • 何を基準に選べばいいのか不安

という声も多く聞かれます。

新興国ETF選びで重要なのは、
「どれが一番儲かるか」ではありません。
**「自分の目的に合わないETFを避けること」**です。

この記事では、
新興国ETFを選ぶ際に
必ず確認すべきポイントを整理します。


目次

新興国ETF選びで失敗しやすい理由

過去リターンで選んでしまう

最も多い失敗は、

  • 過去◯年で一番成績が良い
  • 最近よく上がっている

といった理由でETFを選ぶことです。

新興国ETFでは、

  • 一時的な国別ブーム
  • 為替の影響

によって、
短期の成績が大きく歪むことがあります。

過去の数字は、
将来の再現性を保証しません。

「新興国」という言葉だけで選んでしまう

新興国ETFと一口に言っても、

  • 対象国
  • 業種構成
  • 経済構造

は大きく異なります。

名前だけで判断すると、
中身を理解しないまま投資する
ことになりがちです。


新興国ETFで必ず見るべき4つのポイント

① 連動している「指数の中身」

最初に確認すべきなのは、
どの指数に連動しているかです。

チェックするポイントは、

  • 国別構成比
  • 上位銘柄
  • 業種比率

です。

新興国指数の多くは、

  • 特定の国に偏っている
  • 金融・国有企業の比率が高い

という特徴があります。

指数を見ずにETFを選ぶのは、
中身を見ずに箱を買うのと同じです。


② 時価総額加重という仕組み

多くの新興国ETFは
時価総額加重型です。

これは、

  • すでに大きくなった企業ほど比率が高くなる
  • 成長初期の企業は反映されにくい

という仕組みです。

結果として、

  • 「成長国に投資しているつもり」でも
  • 実際には成熟企業への投資比率が高い

という状況が生まれます。


③ 信託報酬と隠れたコスト

新興国ETFは、

  • 信託報酬がやや高め
  • 売買コストやスプレッドが広め

という傾向があります。

一見わずかな差でも、
長期では確実にリターンを削ります。

ただし、

  • 一番安いものが必ずしも正解
    ではありません。

流動性とのバランスが重要です。


④ 為替の扱い(ヘッジの有無)

新興国ETFでは、

  • 為替ヘッジなし
  • 為替ヘッジあり

の選択肢があります。

②の記事で整理した通り、
新興国では為替の影響が非常に大きくなります。

ただし、

  • 為替ヘッジにはコストがある
  • 長期ではリターンを押し下げることもある

ため、
ヘッジ=万能ではありません。


日本上場ETFと海外上場ETFの違い

日本上場ETFの特徴

  • 円建てで分かりやすい
  • 売買が簡単
  • 確定申告が比較的楽

一方で、

  • 選択肢が少ない
  • コストがやや高め

という点があります。

海外上場ETFの特徴

  • 種類が豊富
  • コストが低いものも多い

ただし、

  • 為替
  • 税務
  • 売買の手間

を理解しておく必要があります。

どちらが正解というより、
管理できるかどうかが判断基準になります。


新興国ETFは「何を期待して使うか」で選ぶ

高リターン目的には向いていない

④の記事で見た通り、
新興国ETFは構造的に、

  • 指数通りに儲かりにくい
  • 成長の果実を取り込みにくい

商品です。

「大きく増やしたい」という期待で使うと、
失望しやすくなります。

分散・補助目的なら意味がある

一方で、

  • ポートフォリオの地域分散
  • 成長要素の一部

として使うのであれば、
新興国ETFは一定の役割を果たします。

重要なのは、
役割を限定することです。


新興国ETFを選ぶときの現実的な手順

  1. まず 新興国株を入れる目的を言語化する
  2. ⑤で決めた 上限比率を確認する
  3. 指数の中身を確認する
  4. コストと流動性を確認する
  5. 為替の扱いを理解する

この順番を守れば、
「選び方」で大きく失敗することは避けられます。


まとめ

新興国ETF選びで重要なのは、

  • 一番良さそうなものを探すこと
    ではなく、
  • 合わないものを避けることです。
  • 指数の中身
  • 時価総額加重の特性
  • コスト
  • 為替

これらを理解したうえで使えば、
新興国ETFは扱える道具になります。

最終的には、
どのETFを選ぶかより、どれくらい持つか
の方が重要です。

この点は、
⑤「新興国株は何%までが妥当か」で
すでに整理しています。

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この記事を書いた人

はじめまして。
当ブログ 「米国株投資の次に考える新興国株」 を運営しているイダウユです。
本業では、製造業で20年以上、経理・財務の仕事に携わってきました。
日々、企業の決算、資金繰り、投資判断、リスク管理と向き合う立場にあります。
個人としての投資歴は20年以上で、米国株を中心に、新興国株・ETF・為替を含めた分散投資を続けています。
株式投資、FX、先物取引に手を出して、結局株式投資に落ち着きました。

米国株投資は、多くの日本人投資家にとって最も再現性の高い投資手法だと感じています。

一方で、ある程度投資を続けていくと、
米国株だけで本当に良いのか
新興国株はどこまで組み入れるべきか
成長性が高いと言われる国に投資する意味はあるのか
といった疑問を持つようになります。

私自身も、そうした問いを持ちながら
新興国株投資で思うような成果が出なかった経験があります。

そこで気づいたのは、
新興国株投資は「知識」や「我慢」の問題ではなく、
構造を理解せずに使うと失敗しやすい投資だということでした。

このブログでは、
爆益を狙う話
将来性だけを強調する話
誰にでも当てはまる「正解」
は扱いません。

代わりに、
なぜ新興国株は期待通りにいかないことが多いのか
米国株と何が決定的に違うのか
ポートフォリオの中でどんな役割を持たせるべきか
といった点を、数字と構造を中心に整理しています。

新興国株は、
主役にすると難しく、脇役として使うと意味が出る資産だと考えています。

投資スタンスについて
投資判断はすべて自己責任
特定の銘柄・商品を強く推奨することはありません
期待リターンよりも「想定外に耐えられるか」を重視します
このブログの内容は、
特定の投資行動を勧誘するものではなく、
判断材料を整理するための情報提供を目的としています。

このブログが役立つ方
米国株投資をすでに実践している方
新興国株に興味はあるが、踏み切れずにいる方
過去に新興国株でうまくいかなかった経験がある方
投資を「夢」ではなく「設計」として考えたい方

そうした方にとって、
冷静に考えるための視点を提供できれば幸いです。

(免責事項)
当ブログは、投資に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、
特定の金融商品・投資行動を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任において行ってください。

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