ETF(上場投資信託)という投資商品をご存知でしょうか?
ETFは、初心者の方にとって非常に魅力的な投資選択肢です。
今回は、なぜETFがおすすめなのか、その理由を詳しく解説していきます。
ETFとは何か?
まず、ETFについて簡単に説明しましょう。
ETFは「Exchange Traded Fund」の略で、特定の株価指数や商品価格などに連動するように設計された投資信託です。
ETFは証券取引所に上場されており、株式と同じように売買することができます。
ETFを勧める理由
1. 分散投資が容易
ETFの最大の魅力は、1つの商品で簡単に分散投資ができることです。
例えば、日経平均株価に連動するETFを購入すれば、日経平均を構成する225銘柄に一度に投資したのと同じ効果が得られます。
これにより、特定の銘柄の値下がりリスクを軽減できます。
分散投資は、投資のリスクを抑えるための重要な戦略です。
個別の株式を購入する場合、十分な分散投資を行うには多額の資金が必要になりますが、ETFを利用すれば少額でも効果的な分散投資が可能になります。
楽天証券、SBI証券、GMOクリック証券で購入可能なVT、VTI、S&P500指数に連動したETFには以下のようなものがあります:
S&P500指数連動ETF
- SPDR S&P500 ETF (ティッカー:1557)
- 東証上場
- GMOクリック証券、SBI証券、楽天証券で取り扱い
- iシェアーズ S&P500 米国株 ETF (銘柄コード:1655)
- 東証上場
- 楽天証券、SBI証券で取り扱い
- iシェアーズ S&P500 トップ20 ETF (銘柄コード:313A)
- 東証上場
- GMOクリック証券、SBI証券、楽天証券で取り扱い
VTI (全米株式)連動ファンド
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
- SBI証券で取り扱い
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天証券で取り扱い
VT (全世界株式)連動ファンド
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
- SBI証券で取り扱い
2. 低コスト
ETFは一般的な投資信託と比べて、運用管理費用(信託報酬)が低いのが特徴です。
これは、ETFがインデックス運用を行っているため、企業調査などのコストが少ないためです。
低コストでの運用は、長期的な収益に大きな影響を与えます。
また、ETFは販売会社を介さずに取引を行うため、投資信託よりもコストを抑えて運用できるのも大きなメリットです。
コスト面を重視して資産運用するなら、ETFによる投資は理にかなっているといえるでしょう。
3. リアルタイムでの取引が可能
ETFは株式と同様に、取引所の営業時間中ならいつでも売買できます。
価格変動を見ながら、タイミングを選んで取引できるのも大きな特徴です。
一般的な投資信託では、当日の取引終了後に時価評価額にもとづいて算出される「基準価額」により価格が決定します。
一方、ETFはリアルタイムで取引できるため、市場の急激な変化にも即座に対応することができます。
4. 透明性が高い
ETFは指数に連動するように設計されているため、値動きが分かりやすいのも特徴です。
日経平均株価などの馴染みのある指数に連動するETFであれば、ニュースなどで日々の値動きを確認できます。
この透明性の高さは、初心者の投資家にとって大きな利点となります。
投資対象の動きを理解しやすく、自分の投資がどのように推移しているかを把握しやすいからです。
5. 少額から投資可能
ETFは1口から購入可能で、数千円程度から始められるものもあります。
これにより、初心者でも手軽に投資を始めることができます。
少額から投資できることは、リスクを抑えながら投資を学ぶ上で非常に重要です。
大きな資金を用意する必要がないため、気軽に投資を始められるのがETFの魅力の一つです。
6. 海外資産への投資も容易
ETFを通じて、海外の株式市場や債券市場にも簡単にアクセスできます。
例えば、S&P500指数に連動するETFを購入すれば、米国の主要500社に一度に投資することができます。
グローバルな分散投資は、リスクの軽減と収益機会の拡大につながります。
ETFを利用すれば、為替リスクや海外証券の取引に関する複雑な手続きを気にすることなく、世界中の資産に投資することができます。
7. 専門知識が不要
個別株式への投資では、企業分析や財務諸表の読み方など、専門的な知識が必要になることがあります。
一方、ETFは指数に連動して運用されるため、個別企業の分析などを行う必要がありません。
これは、投資初心者にとって大きな利点です。
専門的な知識がなくても、市場全体の動きに投資することができるため、投資の敷居を大きく下げてくれます。
注意点
ETFにはこれだけ多くのメリットがありますが、もちろんリスクも存在します。
主なリスクとしては、価格変動リスク、流動性リスク、指数との乖離リスクなどがあります。
また、海外のETFに投資する場合は為替リスクも考慮する必要があります。
投資を始める際は、自身のリスク許容度や投資目的をよく考え、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。
まとめ
ETFは、分散投資、低コスト、取引の容易さなど、初心者にとって多くのメリットがある投資商品です。
特に、少額から始められ、リスクを抑えながら投資を学べる点は、投資初心者にとって非常に魅力的です。
ただし、投資には常にリスクが伴うことを忘れずに、自身の投資目的やリスク許容度に合わせて慎重に選択することが大切です。
ETF投資を始める際は、まず少額から始め、徐々に理解を深めながら投資額を増やしていくのがよいでしょう。
ETFは、株式投資の世界への入り口として最適な選択肢の一つと言えます。