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レバレッジはやめましょう

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レバレッジは危険!初心者が避けるべき理由

株式投資やトレーディングの世界では、「レバレッジ」という言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。

レバレッジを使えば、少ない資金で大きな取引が可能になり、利益を大幅に増やせる可能性があります。

しかし、その一方で、リスクも大きく膨らむため、特に初心者には非常に危険な手法です。

本記事では、なぜ「レバレッジを効かせるのはやめましょう」とアドバイスするのか、その理由を詳しく解説します。

レバレッジとは何か?

簡単に言えば、レバレッジとは「借りた資金を使って投資すること」です。

例えば、自己資金が10万円しかなくても、10倍のレバレッジをかければ100万円分の取引が可能になります。

この仕組みは、少ない元手で大きな利益を狙える点で魅力的ですが、その裏には重大なリスクが潜んでいます。

レバレッジのリスク:利益だけでなく損失も拡大

レバレッジは「両刃の剣」と呼ばれることがあります。

利益が増える可能性がある一方で、損失も同じように拡大します。

以下の例で考えてみましょう:

  • 例1:10倍のレバレッジの場合
    • 自己資金:10万円
    • 借入額:90万円
    • 合計取引額:100万円

もし投資した株価が10%上昇すれば、利益は10万円(100万円 × 10%)となり、自己資金は元手の10万円と利益の10万円を足して2倍の20万円になります。

しかし逆に株価が10%下落した場合、損失も10万円となり、自己資金が全て消えることになります

さらに価格変動が20%や30%になるとどうなるでしょうか?この場合、損失額は借入額を超え、自分の元手以上のお金を失う可能性があります。

これが「破産リスク」と呼ばれるものです。

破産リスクと初心者への影響

「レバレッジを使わなければ破産することはまずない」という点は重要です。

自己資金のみで運用している場合、たとえ投資対象が値下がりしても、自分の持っているお金以上に失うことはありません。

しかし、レバレッジを使うことで借入額が膨らみ、市場の変動によっては負債を抱える可能性があります

例えば2008年のリーマン・ブラザーズ破綻や2022年の英国年金基金危機など、多くの金融危機では過剰なレバレッジが原因となっています。

こうした実例からもわかるように、特に予測不能な市場環境では、過剰なリスクを取ることは非常に危険です。

初心者が陥りやすい罠

初心者が特に注意すべき点として以下があります:

  • 過信と感情的な判断:少ない元手で大きな利益を狙うあまり、高いリスクを取ってしまう。
  • 市場の変動への対応力不足:急激な価格変動時に冷静さを欠き、大きな損失を招く。
  • マージンコール(追証)の発生:証券会社から追加保証金を求められることで、更なる負担やポジション強制決済につながる。

これらはすべて、投資経験や知識不足から生じるものです。

長期的視点で考える投資戦略

初心者には以下のような堅実な投資戦略がおすすめです:

  1. 自己資金のみで運用する:元手以上のお金を失うリスクを排除できます。
  2. 分散投資:異なる業種や地域に分散することで、一つの投資対象による損失リスクを軽減します。
  3. 長期的視野を持つ:短期的な価格変動に左右されず、時間を味方につけて投資します。

まとめ:安全第一の投資スタイルを選ぼう

株式投資は魅力的ですが、それには慎重さと計画性が必要です。

特に初心者の場合、「まず破産しないこと」が最優先です。

そのためには、「レバレッジを効かせない」選択肢が最も安全と言えます。

市場で成功するためには、一攫千金ではなく着実な成長を目指しましょう。

小さく始めて経験を積み、自分自身のリスク許容度や目標に合った投資スタイルを見つけることが重要です。

「急がば回れ」という言葉通り、安全第一で進むことこそ成功への近道です。

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この記事を書いた人

株式投資歴20年の40代半ばの会社員。株式投資、FX、先物取引に手を出して、結局株式投資に落ち着きました。

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